これは、私がキッチンカーで独立してから、月商100万円を達成するまでの売上推移です。
キッチンカーでの活動を本格的に始めて半年で月商100万円を達成しました。
この記事では、私がキッチンカー事業を始めてから月商100万円を達成するまでの道のりについて、書いています。
これから起業を考えている方や、すでにキッチンカーを運営している方の参考になれば幸いです。
私のキッチンカーは、一般的なものとは少し異なる営業スタイルを取っていると認識しています。
基本的にはスイーツを提供するキッチンカーですが、曜日や場所によって提供するメニューを変えているからです。
具体的には、週末と祝日は公園やイベントでスイーツを販売し、平日はオフィス街でまぜそばとラーメンを提供しています。
この柔軟な営業スタイルが、私の成功の鍵の一つだったと考えています。
それでは、キッチンカー事業を始めるきっかけから、現在に至るまでの過程を詳しく見ていきましょう!
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月商100万円という目標設定
キッチンカー事業を進めるにあたり、具体的な数値目標を立てることにしました。
調べてみると、キッチンカーの平均的な月商は70万円程度とのこと。
ここで、私はあえて高い目標を設定することにしました。
「半年以内に月商100万円を達成する」
この目標設定には二つの理由があります。
1,モチベーション維持
高い目標があることで、常に上を目指す意識が持てると考えました。
2,事業の継続性
100万円の売上があれば、経費を差し引いても十分な利益が出せると計算しました。
また、個人事業主として「月商100万円」はわかりやすい売上ですよね。
周りで応援してくれる仲間にも伝わりやすく、一緒に目指せる目標として設定しました。
正直なところ、最初は「無謀な目標かもしれない」という思いもありました。
しかし、「目標は高く!」ということで、この目標に向かって全力で取り組むことにしたのです。
月商100万円の売り上げ構成
飲食業として、日々の営業から売上を積み上げていくなかで、「どう売上をつくるか?」ここを組み立てておく事は大切です。
色々な組み立て方があるとおもいますが、私のキッチンカーでは「平日」と「休日」にわけてその構成を立てています。
実際に売上を達成したのは2024年の8月でした。
この時は、「平日2」、「休日8」という割合でした。
つまり、休日の出店で上手く売り上げを伸ばすことができ、結果的に100万円以上の売り上げを立てることができたという事です。
当たり前のようなことですが、ここを把握しておくことで、自店の強みを知ることができます。
また、1つの指標として、出店のスケジュール組みにも役に立つでしょう。
あなたのお店はどうですか?
是非一度精査してみてください!
起業までの準備段階
事業計画の立て方
まず最初に取り組んだのは、綿密な事業計画の作成です。
以下の点に特に注意を払いました:
◆市場調査:
地域ごとのキッチンカーの需要、競合状況、人気メニューなどを徹底的にリサーチしました。
◆ターゲット設定:
週末はファミリー層、平日はオフィスワーカーをメインターゲットに設定しました。
◆差別化戦略:
スイーツとランチの両立という独自の営業スタイルを考案しました。
◆収支計画:
原価率、出店料、車両維持費などを細かく計算し、損益分岐点を明確にしました。
必要な許可や資格の取得
キッチンカーを運営するには、いくつかの許可や資格が必要です。
主なものは以下の通りです:
・飲食店営業許可
・食品衛生責任者資格
・普通自動車免許(場合によっては中型免許)
これらの取得にかかる時間は1ヶ月ほどです。
飲食店営業許可の取得は思った以上に時間がかかり、保健所とのやり取りに苦労したことを覚えています。
初期投資と資金調達
キッチンカーの開業には、思った以上にお金がかかります。
私の場合、以下のような初期投資が必要でした:
キッチンカーの初期投資
・キッチンカーのリース契約:50万円
・キャラクターのライセンス取得費用:80万円
・許可申請費用:10万円
・先3ヶ月の運転資金:150万円
その他にも初期で使用する食材や包材を揃える必要があるため、
合計で約350万円の資金が必要でした。
これは私の貯金だけでは足りなかったため、以下の方法で資金を調達しました:
自己資金:250万円
信用金庫からの融資:100万円
資金調達の際は、事業計画書が大いに役立ちました。
特に金融機関からの融資を受ける際、綿密な計画と熱意を示すことができたのが決め手になったと思います。
営業開始から現在まで
いよいよキッチンカーでの営業を開始としたいところで、色々な問題がありました。
自損事故|キッチンカーが大破
1月に開業し、さあ出発だ!と思った矢先のできごとでした。
自分自身の不注意から車両事故を起こしてしまいました。
幸いなことに、けが人等ありませんでしたが、
車修理のために丸2か月活動休止となりました。
独立してすぐの出来事でとても混乱しましたし、目の前が真っ暗になりました。
しかし、たくさんの方から励ましをいただき、復活に向けて行動することができました。
最初の苦労や課題
事故から2か月…2024年の3月に復活し、本格的な活動が始まりますが、、、
復活してから最初の1ヶ月は本当に大変でした。
主な課題は以下の通りです:
◆集客
知名度がないため、お客さんがなかなか来てくれませんでした
◆メニュー開発
当初は「これは絶対に人気が出る!」と思っていたメニューが、全く売れませんでした。
◆出店場所
良い場所を見つけるのに苦労し、何度も場所を変更しました。
◆天候
雨の日は売上が激減し、資金繰りに悩みました。
特に辛かったのは、オープンから2週間ほど経った頃です。
一日の売上が5,000円しかなく、「このままでは続けられないかもしれない」と真剣に悩みました。
転機となった出来事
しかし、そんな中で大きな転機が訪れます。
出店やSNSでの発信を継続していたところ、少しずつですが、「美味しいスイーツを見つけた」と投稿してくださる方が現れ始めました。
この投稿がきっかけで、翌日から徐々にお客さんが増え始めました。
また、平日のランチでは、そのお客さんたちから「汁のない麺」という声をいただき、
ラーメンと一緒に「まぜそば」の提供を始めることにしたのです。
売上が伸びた要因分析
月商100万円を達成できた要因を分析すると、以下の点が挙げられます:
◆柔軟な営業スタイル
週末はスイーツ、平日はランチと、需要に合わせてメニューを変更したこと。
◆品質へのこだわり
材料にこだわり、手作りにこだわったこと。
◆顧客フィードバックの活用
お客さんの声や反応を素直に受け止め、メニューや営業スタイルに反映させたこと。
◆SNSの活用
Instagram、Twitterで毎日情報を発信し、ファンを増やしていったこと。
◆出店場所の最適化
試行錯誤の末、よりよい場所を見つけられたこと。
特に、SNSの活用は大きな効果がありました。
毎日の営業場所やメニューを投稿することで、常連のお客さんができ、口コミで広がっていきました。
成功のポイント
本当に少しずつですが、売上が上がるようになってきました。
その時にしていた改善をご紹介します。
メニュー開発とお客様満足度
メニュー開発においては、「美味しさ」と「コスパ」のバランスを常に意識しています。
具体的には以下のような工夫をしています:
◆季節限定メニュー
旬の食材を使うことで、味の良さとコストダウンの両立を図っています。
◆原価率の管理
全てのメニューで原価率30%という所が目標数値ですが、出来る限りお客様の満足度によりそったメニュー改善を行いました。
◆包材の工夫
消耗品の選択も重要です。できるだけ安いものがいいですが、お客様の満足度を優先した包材選びをこころがけました。
効果的なマーケティング戦略
マーケティングにおいては、以下の戦略が効果的でした:
◆SNSの活用
InstagramとTwitterを毎日更新し、お客さんとの対話を大切にしています。
◆口コミの促進
「写真を撮って投稿してくれたお客さんにはトッピング1つサービス」といったキャンペーンを実施しています。
◆地域イベントへの参加
地域のお祭りやイベントに積極的に参加し、知名度向上に努めています。
◆ロイヤリティプログラム
スタンプカードを導入し、常連客の獲得に成功しています。
特に効果があったのは、InstagramのStories機能を使った日々の情報発信です。
「今日は◯◯さんにご来店いただきました!」
といった様子を見せることで、お客さんとの距離が縮まり、ファンが増えていきました。
顧客サービスの重要性
キッチンカー事業において、顧客サービスは非常に重要です。
以下のようなことを心がけています:
◆笑顔での対応
どんなに忙しくても、笑顔を絶やさないようにしています。
◆清潔さの維持
調理スペースや身だしなみの清潔さに細心の注意を払っています。
◆迅速な対応
注文から提供までの時間を最小限に抑えるよう努力しています。
◆お客様の声の傾聴
クレームや要望には真摯に耳を傾け、改善に活かしています。
上記の内容は、当たり前のことかもしれません。
しかし、日々の営業で忘れがちなことでもあります。
このような小さな対応の積み重ねが、お客さんの信頼につながっていると感じています。
直面した困難と乗り越え方
キッチンカー事業を始めてから、様々な困難に直面しました。
ここでは、特に印象に残っている2つの事例を紹介します。
事例1:食材の大量廃棄
営業を始めて1ヶ月ほど経った頃、天候不順が続き、準備していた食材の大部分を廃棄せざるを得ない事態に陥りました。
この時の損失は5万円ほど。当時の私には大きな痛手でした。
◆学んだこと・対策:
天気予報を細かくチェックし、悪天候が予想される日は仕入れ量を調整する。
賞味期限の長い食材をストックしておき、急な天候変化にも対応できるようにする。
廃棄予定の食材を使った「特別メニュー」を考案し、SNSで告知する。
この経験から、食材管理の重要性を学びました。現在では、廃棄ロスを最小限に抑えられるようになっています
事例2:機械の故障
ある週末の大型イベント中に、発電機が止まってしまいました。
その日は営業を続行できず、多くのお客さんに迷惑をかけてしまいました。
◆学んだこと・対策:
定期的なメンテナンスの重要性を認識し、月1回のチェックを欠かさないようにしました。
重要な機器の予備を用意し、急な故障にも対応できるようにしました。
機器の取り扱い説明書を熟読し、簡単な修理は自分でできるようになりました。
この経験から、準備の大切さと臨機応変な対応力の重要性を学びました。
営業をしていれば、自然と大小いくつかのトラブルを経験します。
だんだんと慌てずに対処できるようになりました。
精神面での苦労と克服方法
キッチンカー事業を始めてからの半年間、精神的にもかなりの苦労がありました。
特に以下の点が大きな課題でした:
◆不安定な収入
天候や場所によって売上が大きく変動し、将来への不安を感じることがありました。
◆長時間労働
準備から片付けまで含めると、1日14時間以上働くこともあり、疲労がたまりました。
◆孤独感
一人で事業を運営しているため、気楽でいられる一方で、相談相手がいないことがストレスになるころもあります。
これらの課題に対して、以下のような方法で克服しました:
目標の細分化
月間目標を週単位、日単位に分け、小さな成功体験を積み重ねるようにしました。
効率化の追求
準備作業の一部を前日に済ませるなど、労働時間の削減に努めました。
コミュニティへの参加
キッチンカー運営者のオンラインコミュニティに参加し、情報交換や悩み相談ができる仲間を作りました。
特に、他のキッチンカー運営者との交流は大きな支えになりました。
同じ悩みを持つ人たちと話すことで、「自分だけじゃない」と励まされたり、他の方はもっとやってるんだ!ということが見えたりして、モチベーションを維持することができました。
今後の展望|次の目標は月商150万円
月商100万円を達成しましたが、これはあくまでも通過点です。
次の目標は、月商150万円です。
この目標は、今の体制で営業を続けていくだけでは、達成できない目標だと思っています。
ここを達成するために、以下のような計画を立てています:
◆メニューの拡充
現在のスイーツとまぜそば・ラーメンに加え、新たなカテゴリー(例:ヘルシー志向のサラダボウルなど)を追加する。
◆出店場所の拡大
現在の活動エリアを広げ、新たな顧客層の開拓を目指す。
◆イベント出店の強化
これまでよりも大きな規模のイベントやフェスへの出店を増やし、知名度向上と売上増加を図る。
◆オンライン販売の検討
人気商品の一部をオンラインで販売することで、新たな収益源を作る。
キッチンカー業界の将来性
キッチンカー業界は、今後さらなる成長が期待できると考えています。
その理由として、以下の点が挙げられます:
◆多様化する食のニーズ:
時間や場所を選ばず食事を楽しめるキッチンカーは、現代の忙しいライフスタイルに合っています。
◆イベント需要の増加:
屋外イベントやフェスティバルの人気が高まっており、キッチンカーの需要も増えています。
◆起業のしやすさ:
店舗を構えるよりも初期投資が少なく、起業のハードルが低いため、新規参入者が増えています。
◆SNSの影響:
インスタ映えする食べ物や体験を求める若者を中心に、キッチンカーの人気が高まっています。
ただし、競争も激しくなっているため、独自性と品質の維持が今後ますます重要ですね。
経験から伝えられる学び
私自身、まだまだかけだしですが、
ここまでの経験を元にキッチンカー起業を考えている方々に、いくつかの学びを共有します。
◆綿密な準備をする
事業計画、メニュー開発、資金計画など、できる限り詳細に準備をしましょう。
◆差別化を図る
他のキッチンカーにはない、あなたならではの特徴を見つけ出しましょう。
◆柔軟性を持つ
天候や場所、客層によって臨機応変に対応できる準備をしておきましょう。
◆SNSを活用する
情報発信とお客様とのコミュニケーションツールとして、SNSは非常に重要です。
◆健康管理に気をつける
体調を崩すと営業ができなくなるので、自己管理は特に大切です。
◆仲間を作る
同業者とのネットワークを作り、情報交換や励まし合いができる環境を作りましょう。
◆常に学び続ける
新しいトレンドや技術、法規制などの情報をキャッチアップし続けることが大切です。
・・・
私自身ができているかと言われると、もちろんそんなことはないでしょう。
あくまで現状での意見になります。
キッチンカーに限らず事業成功への近道や聖杯はありません。
しかし、あなたが情熱を持ち続け、努力を惜しまなければ、必ず進める道があるはずです。
キッチンカーの経験について意見交換もかねて、専用LINE窓口を作りました。
ちょっとした疑問にもお応えしていますので、是非こちらもご登録ください!
あなたのモヤっとを解決!
まとめ
キッチンカー事業を始めてから半年間、本当に多くのことを学び、経験しました。
苦労も多かったですが、それ以上に得るものが大きかったと感じています。
月商100万円の達成は、私にとって大きな自信となりました。
しかし、これはゴールではなく、新たなスタートラインだと考えています。
これからも、お客様に喜んでいただける美味しい食事と楽しい体験を提供し続けていきたいと思います。
キッチンカー事業は、確かに簡単な仕事ではありません。
しかし、自分の情熱を仕事にできる、とてもやりがいのある仕事です。
これから起業を考えている方々も、ぜひ自分の夢に向かって一歩を踏み出してみてください。
キッチンカー事業に興味を持たれた方、あるいは起業を考えている方、ぜひチャレンジしてみてください。
きっと、かけがえのない経験が待っているはずです!